過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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757: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/05(火) 20:19:48.28 ID:dnwRI0/9o


セブンスミスト、非常用出口。
表口が野次馬やら爆発の残骸やらで大変なことになっている為に、二人はこちらから外に出るように誘導されたのだ。
しかしその出口の前で、二人は見慣れた姿を見つける。
御坂美琴だ。

「お、ビリビリ。犯人はもう良いのか?」

「そんなの、もうとっくに捕まえたわよ」

腕を組みながら壁に寄り掛かっている美琴は、何処となく不機嫌そうだ。
その原因に心当たりのない二人は、首を傾げて互いに顔を見合わせる。

「……一応言っておくが、今からお前の相手をする気力は無いからな?」

「そんなの分かってるっつの。私だってそのくらいの分別はあるわよ」

(ほんとかよ……)

流石に学習したらしい上条は、その言葉だけは呑み込んで心中だけで呟いた。賢明な判断だ。
しかし美琴は壁から背を離すと、相変わらず不機嫌そうに目を細めながら上条を見据える。

「……あの時、私の超電磁砲は間に合わなかった。実際に初春さんたちを救ったのはアンタよ」

「そ、それがどうかしたか?」

「何かみんなあの場を救ったのは私だと思ってるみたいだけど。……良いの?」

「何が?」

その言葉の意味するところが本気で理解できないらしい上条は、きょとんとするしかない。
一方彼女の言いたいことが大体理解できた一方通行は、小さく溜め息をついて明後日の方向を見やった。

「だから、今名乗り出たらヒーローだっつってんの」

「? 何言ってんだ」

そこまで言っても、上条は本当に分からないとでも言いたげな表情をしていた。
今度は美琴がきょとんとする番だ。

「みんな無事だったんだからそれで何の問題もねーじゃんか。誰が助けたなんてどうでも良いことだろ」

その言葉を、美琴がどう思ったのかは定かではない。
ただ、彼女は言葉を失った。

「もう良いか? コイツ病院連れて行かなきゃだからもう行きたいんだけど」

「平気だっつってンのに……」

「念の為だよ念の為。久しぶりにカエル先生に会いたいし。じゃ、またなビリビリ」



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