過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/08(金) 21:05:43.08 ID:B//6TTyoo
複雑そうな顔をしながら、一方通行はコーヒーを啜る。
御坂妹は、そんな彼の横顔をじっと見つめていた。
「つゥか、どっちにしろ俺にそれを訊くなよ。能力開発の実例なンてろくに知らねェンだから」
「それもそっか。でもまあ、取りあえず私の知る限りではほとんど『有り得ない』とだけ言っておくわね」
「……で、幻想御手に白羽の矢、ねェ」
「まあ、どうしても胡散臭く感じちゃうアンタの気持ちも分かるけどね。でも状況が状況だから笑って流せないって言うか。
アンタも、テロや能力者犯罪が増えてるのは知ってるわよね? その犯人の悉くが、書庫のデータと実際の能力強度が食い違ってるのよ」
「……そこまで来たら、流石に書庫のデータの更新忘れを疑った方が良いンじゃねェの?」
「いや、私の知り合いで最近やっと大能力になった子がいるんだけど、その子のデータはちゃんと更新されてたわ」
「ふゥン……」
学園都市中の能力者のレベルが、一斉に上がっている。
しかも超短期間の内に、だ。
ただ、書庫の更新忘れではなく単純にデータミスの可能性もあるが、その数があまりにも多過ぎる。
数えるのも億劫になる程の総容疑者数。
書庫が、そんなにも大量のデータミスを抱えることなど有り得るのか。
「まァ、確かにタイミングが良過ぎるわなァ」
「でしょ? 普通は能力の開発ってのは学校で何年も掛けてやるもんだから、そんな都合の良い話があるのかとも思うけどさ」
「……つっても、もし仮に幻想御手なンてモンが実在したとして、そンな曖昧なモンをどォやって追うつもりだ?」
「ん、その辺はちゃんと当たりを付けてるから大丈夫。
こういう都市伝説に詳しい子がいてさ、自称幻想御手使用者の溜り場を教えてくれたのよ。だから時間になったら囮捜査に行くつもり」
「なンだ、結構進ンでンのな」
「まあ実際に会ってみないことには何も分からないんだけどね」
言いながら、美琴がパフェの上に載ったバニラアイスを口に運ぶ。
よっぽど美味しかったのか、美琴は頬を抑えながら幸せそうな顔をしていた。相変わらずお気楽な奴だ。
と、そんなことをしていた彼女は突然何かを思い出したのか、懐をまさぐり始める。
「どォした?」
「いや、見せたいものがあったの思い出したのよ。えっと……。ほらっ、これ見て!」
「? なンだこりゃ。音楽プレイヤーか?」
「ご名答! 新型が出たから新しく買っちゃったのよねーっ」
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