過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/14(木) 21:58:29.90 ID:yDtrAmgPo
交通整理の笛の音が鳴り響いている。そんな真昼の大通りを、一方通行は行く当てもなく歩いていた。
上条は補習、美琴は連絡がつかず、御坂妹は不在なのでやることが無いのだ。
(……そォいえば、アイツらあの後どォなったンだ?)
昨日は白井の手伝いにかまけていて結局上条と美琴の方は放置してしまったので、一方通行はあの後二人がどうなったのか知らなかった。
とは言えどうせあの二人のことだから、いつものように追いかけっこに発展したんだろうが。
(ま、気にする程でもねェか)
そんな適当なことを考えながら歩いていた一方通行は、ふと何かを思い立ったのか立ち止まる。
道路の真ん中では、何処かで見覚えのある気がする風紀委員が手際よく車を誘導していた。
(信号方向……は時間が掛かりそォだ。……路地裏から行くか)
風紀委員は確かにしっかりと仕事をしているのだが、如何せん車が多過ぎる。
これでは歩行者が信号を渡れるようになるまで少し時間が掛かりそうだと判断した一方通行は、車道を見限って路地裏へと足を向けた。
先日御坂妹に警告はされたが、ちょっと駅前まで行くだけだから大丈夫だろう。
……と、楽観していたのだが。
路地裏に入って数分と歩かない内に、一方通行は不良に絡まれた。しかもかなり大人数の、集団だ。
(……なンだ? まるで俺が路地裏に入って来るのを待ってたみてェな素早さじゃねェか)
そのあまりのタイミングの良さに一方通行は少し警戒したが、彼を取り囲んでいる不良たちはどう見てもただの一般人にしか見えない。
いや、一般人という言い方はおかしいかもしれないが、少なくとも第二位の関係者には見えなかった。
(不良の恨みを買ったりは……、あァ、山ほど心当たりがあるわ)
ならば、これは所謂お礼参りというやつではないだろうか?
意外と単純な結論に一方通行は安堵したが、この不良たちをこのまま無視する訳にもいかない。相手だってそんなことは許さないだろう。
どうせだから戦闘の練習台にでもしてやるか、なんて一方通行が考えていると、ふと不良の一人がニヤリと笑った。
「良いのか? そんなに余裕ぶっててよお」
「……? 幻想御手(レベルアッパー)程度で俺に勝てると思ってンなら、ひでェ思い上がりだとだけ言っておこォか」
「ハッ、幻想御手? そんなちゃちいモンに誰が頼るかよ!」
予想外の反応に、一方通行は怪訝そうな顔をする。
そんな彼の表情を見て、不良はより一層笑みを深くした。
「喰らえ! これが俺たちの最終兵器だ!!」
瞬間。
まるでガラスを爪で引っ掻いた時に発せられるような不快な音が、周囲に響き渡った。
一方通行はその音に一瞬だけ頭痛を感じたが、それは本当に一瞬だけ。
数秒と経たない内に頭痛から解放された一方通行は、はたとあることに気が付いて少し驚いた。
(反射が、勝手に展開してやがる? しかも何か反射してンな、これは何だ?)
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