過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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80: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/05(金) 21:33:06.25 ID:mbTsdywo
「その目論見が失敗しようが成功しようが、お前らは死の運命からは逃れられない。だったらせめて楽に殺して欲しいとは思わないのか?
 アイツなら、きっとそうしてくれただろうに」

「……同じ死ぬなら、大切な人を一人でも救いたいと思うのはそんなに可笑しなことですか、とミサカは疑問に思います」

「さあな。俺はただ、お前らのことを哀れに思うだけさ。それに俺がおかしいと言ったところで、お前たちは諦めるのか?」

「いいえ。決して諦めたりしません、とミサカはミサカの決意が揺るぎないことを確認します」

「だったら、その問いは無意味だ。お前はお前のやりたいようにすれば良い。どうせ短い人生だ、せめて好きに生きろ。俺は干渉しねえ。
 ただし、俺も自分の好きなようにやらせてもらう。その過程でお前が俺の邪魔をするなら、その時は容赦しねえがな」

「……、肝に銘じておきます、とミサカは冷や汗を流しながら答えます」

御坂妹は顔を引き攣らせながらも、ふっと不敵な笑みを浮かべた。
垣根はそれを見て再びくつくつと笑うと、すっくと立ち上がって自らの能力を展開させる。

「さって、その為にもこっちはこっちで地道に最終信号を探すとするか。容疑者から絞り込めば候補は結構限られて来てるしな」

「そうですか。まあ絶対に見つからないと思いますが、とミサカはせせら笑います」

「お前、ほんっと相変わらずな。まあ良いわ。じゃあな」

たん、という軽い音と共に垣根は一瞬で姿を消す。
御坂妹は暫らく垣根の座っていた場所をじっと見つめていたが、やがて何かを深く考え込むようにゆっくりと目を閉じた。
                 . .. . .
「……妹達にはもちろん、あなたたちにも本当に申し訳ないと思っているのですよ、とミサカは……、」

……本当に哀れなのは、誰なのだろうか。



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