過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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81: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/05(金) 21:33:52.17 ID:mbTsdywo
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「っつゥことがあったンだよ」

「それはまた……、難しい問題だなあ」

いつもの病室、いつもの時間。
一人作戦会議に行き詰った一方通行は、さっそく御坂妹のことを上条に相談していた。
御坂妹は判断を一方通行に任せるといっていたし、これまでも上条は一方通行という人間のことを周囲に言い触らしたりしていないので、
その辺りも信用できるだろうと思っての行動だ。でなければこんな相談はできない。

「で、オマエだったらどォ思う?」

「うーん……。やっぱり、自分のクローンが居るって言われたらすげえ驚くと思う……」

「受け入れられねェか?」

「その御坂妹って子みたいな友好的なクローンならいけると思う。ただ、こればっかりは個人差が……。
 双子とはまた別だろうし、自分とまったく同じ顔の人間なんか気持ち悪いって奴もいるからなあ」

「やっぱ、御坂にそれとなく聞いてみるしかねェか」

本当なら最初っからクローンの存在を匂わせるような行動は控えるべきなのだろうが、今回はそうも言ってられない。
まずは美琴がクローンに対してどんなイメージを抱いているのかを聞き出して、スタートラインを定めなければいけないのだ。

「それにしても、どうやってクローンについての話を振るんだよ。どう考えても不自然だろ」

「そこは御坂妹が知恵を授けてくれた。オマエ、常盤台で第三位のクローンが製造されてるって噂が流れてること、知ってるか?」

「ん? あー、そう言えばそんな噂を聞いたことがあったような……。ああ、そうだ。本人から聞いたんだった。
 アイツ、たまに街で会っても攻撃してこないでジュース奢るから愚痴に付き合えって言ってくるときがあるんだよな。その時だ」

「なンだ、オマエら意外と仲良いのか。二人で会うときはいつもリアル鬼ごっこしてンのかと思ってたぞ」

「いや殆どの場合はそうだぞ。まともな会話ができるのは本当にたまにだ、たまーに」

言いながら、上条がげんなりとした顔をする。
今日は美琴が一緒ではないので鬼ごっこは無かったようだが、思い出しただけでうんざりするくらいの頻度で追い回されているようだ。

「病院の外で会っても、俺の前では滅多にやンねェけどな。ありゃ何でだ?」

「流石に前科があるから、お前の前では自重してるんじゃないのか? あれでアイツかなり責任感じてるみたいだし。
 そうでもなけりゃ、あの凶暴なビリビリが上条さんに攻撃してこないなんて奇跡がそうしょっちゅう起こるわけが……」

「き・こ・え・て・る・わ・よ? だぁれが凶暴ですって?」

(事実だけどな)


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