過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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811: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/17(日) 20:16:30.49 ID:Ud+X54BYo

「うえ、終バス終わってる……、不幸だ」

自分の腕時計とバスの時刻表を見比べていた上条は、思わずいつもの口癖を漏らしながらがっくりと項垂れた。
歩いて帰れない距離という訳ではないのだが、補習によって疲れ果てた身体にはなかなかに酷な仕打ちだ。
しかし、こんなところで文句を言っていても仕方がない。彼は一つ大きな溜め息をつくと、とぼとぼと歩き始める、
と。

「あ」

「ン」

「あれっ」

まさに、ばったりと表現するのがぴったりだろう。
それぞれ全く別の道から歩いて来た一方通行と美琴と、同時に遭遇したのだから。
上条は驚いたが、二人も驚いているようだった。

「すっごい偶然ね。アンタたち、こんなとこで何してんの?」

「俺はアパート探し。オマエらこそ、何してンだ?」

「俺は終バス逃して補習の帰り。ビリビリは?」

「ビリビリ言うな。……まあ、私はちょっと野暮用でね。さっきまで黒子たちと一緒に居たんだけど、たった今別れてきたとこ」

つまり、三人が三人とも全然違う目的を持って歩いていただけらしい。
凄まじい偶然だ。

「そうだわ、ちょうど良いし勝負しましょ! いい加減決着つけたいし」



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