過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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817:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/04/17(日) 20:19:40.70 ID:Ud+X54BYo

「まァ可愛いは可愛いが……。楽しみ方が間違ってる気がする」

「?」

一方通行の言葉に、御坂妹は首を傾げてきょとんとしている。
可愛い絵を見たいだけなら、画集やイラスト本を買った方が良い気がするのだが。

「で、何て本なンだ?」

「ええと、『みにくいあひるの子』ですね。有名な童話のようです、とミサカは解説します」

その童話なら、一方通行も知識だけなら持っている。
生憎と記憶喪失なのでその童話を読んだことがあるのかどうかは定かではないが、大体のあらすじは把握していた。

「話はちゃンと読ンだか?」

「はい。可愛い絵柄とは裏腹になかなかにハードな話でした、とミサカは感想を述べます」

「ハード? 『みにくいあひるの子』はハッピーエンドだった筈だが」

「……果たしてそうなのでしょうか、とミサカは一人ごちます」

「? どォいう意味だ?」

一方通行の問いに、しかし御坂妹は何も答えなかった。
あんな子供向けの童話を読んで、彼女は一体どんなことを感じたのだろう。一方通行には分からなかった。
ただ彼女は一般人とは違った独特な感性を持っているので、その結末に何か思うところがあったのかもしれない。

「まあそんなことはどうでも良いのです、とミサカはざっくり切り捨てます」

「本当にざっくりだな」



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