過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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819: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/17(日) 20:20:47.82 ID:Ud+X54BYo

ちなみに、彼はこの部屋を与えられて初めて自分のコンピュータというものを持ったのだが、用も無いので大して触れたことは無かった。
しかし記憶喪失以前にコンピュータに触れる機会があったらしく、彼の指は自分でも驚くくらい滑らかに動いてくれた。

(この研究所のセキュリティレベルは高めに設定されてる、が……、書庫(バンク)にアクセスできるか……?)

多くの画面が現れては消え、現れては消えていく。彼は一通りの操作を終えたあと、緊張した面持ちで書庫へのアクセスを実行した。
すると、暫らくのラグの後、書庫へのアクセスを成功させたという旨のメッセージが表示される。

(行けた、か。さて、ここからだが……)

一方通行はベッドの上に放置されている紙束をちらりと振り返ると、再び高速でのタイピングを始める。
紙束に記載されていた大能力者のデータを検索しているのだ。
あの紙束にある情報は大能力者の顔写真と簡単なプロフィール、具体的な能力の内容くらいで、詳細が載っていない。
そこで、一方通行は狙われている大能力者の詳細な情報を書庫に求めたのだ。

(つっても書庫の情報にも限度があるからな。本当は監視カメラでもハッキングできれば良いンだろォが……)

入院中に美琴に面白半分でハッキングの方法を教えられたことはあるが、流石にパソコン初心者の身でそんな冒険に出たくはない。
なのであくまで合法的に、出来る限り多くの情報を集めたいのだが……。

(ン? コイツは……)

大能力者の情報を照会していた一方通行の目に留まったのは、一人の少女。
無論、大能力者だ。
見たこともない顔に、聞いたこともない名前。
けれど一方通行は、その少女が妙に気になった。

(……まァ良い。ちょうど珍しい能力らしいし、優先順位も高そォだ。コイツにするか)



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