過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/20(水) 21:11:46.65 ID:4F9GmDFbo
リーダー格の男を含む不良たちが一斉に逃走を図ったが、そんなことを一方通行が許す筈もない。
彼は一瞬で彼らの前方へと回り込むと、今度こそリーダー格の男に狙いを定めてその鳩尾を蹴り上げる。
ごぼりと空気を吐き出す音と共に、リーダー格の男は呆気なく沈んだ。
「これでよし、と。他の奴らはどォすっかねェ?」
「ひぃッ」
自分たちの頭が倒れてしまったからか、一方通行が逃げ道を塞いでいるからか、残った不良たちも全員腰を抜かして地面を這い蹲っていた。
かなり大人数だったのできちんと仕留められるか心配だったのだが、案外苦も無く処理することができて拍子抜けする。
黙って不良たちの注意を引き付けてくれていたあの少女のお陰もあるかもしれない。最初に四人減らせたと言うのはなかなかの戦果だ。
「っと、オマエは大丈夫か?」
「うん。へいき」
眠そうな目をした黒髪の少女は、まるで何とも無さそうな顔をしている。
しかし反射の様子を見るにキャパシティダウンは作動しているようなのだが、何ともないのだろうか。
「……頭痛はしねェのか?」
「? キャパシティダウンのこと? それなら、無理に演算しようとしなければほんの少し頭痛は軽減される」
「コレのことを知ってンのか?」
「ちょっとだけ。あなたも、何とも無さそうだね」
「あァ、俺は能力で防げンだ」
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