過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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86: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/05(金) 21:38:11.29 ID:mbTsdywo
遂に御坂妹に根負けした上条は、諦めたように溜め息をつく。
コーヒーを飲みながら他人事のように二人の会話を眺めていた一方通行は、それを見届けると再び口を開いた。

「決まったか? あァ、俺は口出ししねェぞ。
 作戦を決行するかどォかは御坂妹が決めることだし、噂に誘われてクローンを探すかどォかは御坂が決めることだからな。
 ただ、絶対に上手く行くって保証はねェ。そこをきちンと理解してるンだろォな」

「大丈夫です。その覚悟はできています、とミサカは決意を表明します」

「じゃ、俺たちにできることはこれで全部だ。
 正直この作戦を決行する為の手段については全く考慮してなかったから、ここから先は俺たちにできることは何もねェ。
 後は全部オマエたち次第だ。勿論できる範囲で協力はしてやるが、あンまり期待はすンな」

「いいえ、ここまででも充分過ぎるほどです。
 むしろ下手にミサカたちに干渉することであなたたちまでお姉様とぎくしゃくしてしまうのではないかと心配ですので、
 ここまでにして下さった方がミサカとしても安心できます、とミサカは懸念事項を口にします」

「その辺は大丈夫だ。ま、せェぜェ御坂に悟られないように気ィ使う程度だな。……オマエらも頑張れよ」

「はい、とミサカは一方通行の応援に答えることを約束します」

御坂妹の言葉を最後に、作戦会議は終了した。すると、三人は流石に緊張していたのか、一斉に自分の飲み物を口にする。
そうしてやっと一息ついたとき、ふと上条が尋ねてきた。

「そう言えば、御坂妹は『ミサカたち』って言ってたけど、お前みたいなのってあと何人くらい居るんだ?」

「……秘密です、とミサカはミステリアスな女性を気取ってみます」





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