過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/23(土) 21:32:39.77 ID:gPO8oWVwo
話している途中で、美琴が室内の異変に気付いた。
人の気配がするのだ。
彼女たちが帰って来るまで、支部は無人だった筈だ。鍵だって掛かっていたし、セキュリティにも異常は見られなかった。
「誰でしょう? 今日は私たち以外はみんな出払っちゃってる筈ですけど……」
初春が首を傾げ、美琴と白井が互いに目配せする。
侵入者の可能性を危惧しているのだ。
美琴と白井は小声で指示を出し合うと、警戒しながら人の気配のする方へと近づいていく。
すると。
「……鈴科さん?」
「あ、アンタこんなところで一体何やってんのよ」
気配の正体、机に突っ伏して熟睡している一方通行の姿を見つけた美琴と白井は、一気に脱力した。
どうやってこんなところに侵入したのかは定かではないが、彼の便利能力に掛かればきっと難しくないのだろう。
美琴は溜め息をつくと、一方通行を揺さぶって起こそうとした、が。
「これ、って」
一方通行を起こそうとした美琴は、その直前で彼の耳から伸びている黒い線に気が付いた。
なんて事のない、ただのイヤホンだ。
しかし、そのイヤホンの繋げられている先にあるものが問題だった。
白井の音楽プレイヤー。
幻想御手が収録されている、サンプルとしての音楽機器。
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