過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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865: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/23(土) 21:34:10.67 ID:gPO8oWVwo

「曲っつゥか、音にも適用されるぞ。許容範囲の設定をミスってればアウトだが」

「じゃあ、音が有害のフィルタに引っ掛かった時ってアンタにはどういう風に知覚されるの?」

「普通に音が聞こえなくなる。……そォいや、一曲だけ無音の曲があったな。あれはどォいう目的で入れてるモンなんだ?」

「…………。ごめん、黒子ちょっと貸して」

「お姉様!?」

美琴は一人で納得したように呟くと、白井から音楽プレイヤーを奪い取って操作を始める。
暫らくして彼女は何らかの設定を完了させると、机の上に投げ出されたままだったイヤホンを一方通行に差し出した。

「悪いんだけど、これもう一回聴いて貰える?」

「御坂さん、それって……」

「どうせ一回聴いちゃってるんだから、二回目も三回目も同じよ。確かめたいことがあるの」

「分かった」

一方通行は状況を把握できていないようだったが、素直にイヤホンを受け取るとそれを耳に装着した。
それを見た美琴は暫らく躊躇ったが、やがて意を決したように再生ボタンを押す。

「……曲、聴こえる?」

「いや、何も聞こえねェ。……何がしたいンだ?」

「やっぱり」

美琴は、一方通行の言葉から何らかの確信を得たようだった。
その背後に立っている白井と初春も、驚いた顔をしている。

……斯くして、『幻想御手』の有害性が確定した。





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