過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/26(火) 17:45:50.80 ID:qA9b4sbZo
―――――
七月二十四日。
一方通行は、とある不良たちのアジトへと出向いていた。
それは、あの不良たちが根城にしていた場所。
かつて彼らが『例の研究者』と接触を図っていた場所でもあった。
(七月二十四日。確か、今日が『例の研究者』がこのアジトに新しい大能力者のリストを持ってくる日だったな)
あの不良たちを締め上げた時に聞いた、唯一の研究者に関する情報を手に入れられる機会。
彼らはなかなか口が堅かったので、これを訊くのには苦労した。
だが、それはその分だけこの情報が確かなものであるということを示している。
なのでここで『例の研究者』に関する情報を手に入れられる確率は、かなり高い筈だ。
(奴らによるとそろそろ来る頃の筈だが……)
一方通行は、アジトの物陰に隠れて入口の様子を監視している。
不良たちがいないことを不審に思われていないだろうかと不安になったが、確か接触するときは人払いをして必要最低限の人員しか
配備していないと言っていたので、問題は無い筈だ。
すると。
「!」
ガシャン、と入口の方から物音が聞こえてきた。
しかも一つ二つではない。かなりの数だ。
一方通行は駆動鎧の実物を幾度となく目にしてきたから分かる。これは、駆動鎧の集団の足音だ。
(複数? どォしてだ? 確か接触の時には毎回ピンクの駆動鎧が一人だけ、って話だったが……)
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