過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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924: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/05(木) 23:35:02.63 ID:W4jEtkTQo

……ただ、視界は遮られてしまった。
駆動鎧は自身に内蔵されているセンサーで一方通行の捜索を図ったが、どうもセンサーが攪乱されてしまっているのか上手く行かない。
そしてその中に、センサーの探査網を妙に歪めている何かを漸く見つけることができた、その時。

「確かに駆動鎧は上等だが、使用者はてンで素人だな。情けねェ」

唐突に背後から聞こえてきた声に、駆動鎧は軽くパニックになりかけた。
超電磁砲のエネルギーの充填は未だ完了していない。
しかもこの砂埃の中では自分の姿も見えないだろうから、仲間の駆動鎧が援護射撃を行ってくれる可能性も極めて低い。
不明瞭な視界の中で、一方通行と間違えて仲間を撃ってしまってはいけないからだ。

「墓穴を掘ったな」

一方通行の腕が、するりと駆動鎧の首に回される。
駆動鎧が抵抗しようと身動きしたが、もう遅い。彼はあっという間に駆動鎧を締め上げ、その首部分をへし折る。
途端、駆動鎧は耳障りなエラー音を吐き出しながら硬直してしまった。

……中の人間がどうなったのかは分からない。確認する余裕なんてないからだ。
彼のノルマは、あと一体。

(一体だけなら大した苦はねェ。一撃目の超電磁砲を回避して、エネルギーを充填する隙を狙えばイイだけの話……)

そして彼はもう一体の駆動鎧に向き直り、超電磁砲を撃ってくるタイミングを図ろうとした、が。
駆動鎧は、一方通行のことなど見ていなかった。
その砲口は、彼とはまったく別の方向へと向いている。
絹旗最愛の方へと。



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