過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/05(木) 23:43:57.58 ID:W4jEtkTQo
「あァ。能力のレベルが上がるっつゥ道具のことだろ。深刻な副作用があるってンで、風紀委員が取り締まってる奴」
「では、仕組みはどうですか? レベルが上がる理由、副作用が発生する理由は?」
「……知らねェ」
そう言えば、風紀委員の二人組が必死になって幻想御手を解析していたが、結局その原理は解明されていなかった。
純粋に興味もあったので、一方通行は素直に彼女の話に耳を傾ける。
「共感覚性を利用して、『曲』だけで脳波を書き換えていたんです。洗脳装置の超簡易版、とでも言えば良いでしょうか。
脳波を超無理やり書き換えていた為に、幻想御手使用者は脳の過負荷に耐えられずに昏睡状態に陥っていたようです」
「それの作成者がテレスティーナ、っつゥことか?」
「いえ、作成者はまた別の人物です。と言うか、テレスティーナは幻想御手事件の首謀者でさえありません」
「はァ?」
「テレスティーナは幻想御手のシステムに目を付け、とある実験を行おうとしていたようです。
それからレベルが上がる仕組みについてですが、これは同一の脳波同士の人間の間に脳波ネットワークができていたからのようですね。
脳波ネットワークに接続することによって演算能力が超向上したり、同系統の能力者のノウハウを得たりしていたらしいです。
私は専門の科学者ではありませんので、あんまり細かいことは分かりませんけど」
要するに、脳波の書き換えによってミサカネットワークのようなものを作っていた、とのことだ。
あれは彼女たちが発電能力者であるからできる芸当だとばかり思っていたのだが、まさか脳波が同一であるだけで構成できるものだとは。
ただ、その存在を確かに認識したり意図的に接続したり、といったことはできないらしいのでミサカネットワークとは少し違うが。
「副作用とレベル上昇の仕組みは分かった。テレスティーナが作成者でも首謀者でもないってこともな」
「済みません、超誤解が生じているようですね。テレスティーナは別の事件の首謀者なんですよ」
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