過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/09(月) 21:34:38.36 ID:Hdk35R4go
「つか……れた……」
「お疲れさン」
七月二十七日。
とあるファミレスに来ていた一方通行は、向かいの席に座るなりぐったりと倒れ込んだ美琴の頭をぽんぽんと撫でてやった。
美琴は暫らく机に突っ伏したまま動かなかったが、メニューを引き寄せてデザートのページに目を通すとティラミスを注文する。
「まったくもう、寮監ってばほんとに鬼! こちとらでかい事件を解決して疲れて帰って来たってのに容赦なく罰掃除なんだもん」
「で、その罰掃除も門限以内に終わらなくて食堂の掃除もさせられたと」
「常盤台はプールも食堂も馬鹿みたいに広いから本当に辛かった……。うう、暫らくは目を付けられないようにしとこ」
「そォしろ。オマエは何にでも首を突っ込み過ぎだ」
「妹にもそれ言われた。暫らくは自重しまーす……」
弱々しい声音で宣言すると、美琴はようやく机から顔を上げた。
しかしやっぱり疲れ果てているのか、今度はソファに思いきり身体を埋めてだらんとする。年頃の少女にあるまじき体勢で。
だが短パンだ。
「でもそのお陰で幻想御手(レベルアッパー)事件も晴れて解決、だったンだろ? 情状酌量とかねェのかよ」
「ないない、あの寮監はそういう融通利かないから。頭固いのなんのって」
「ふゥン……。ところで、事件の方はどォだったンだ?」
「あれ、ちょっとは聞いてない? 結構大騒ぎになったと思うんだけど」
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