過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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950: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/09(月) 21:35:31.69 ID:Hdk35R4go

「そン時俺も色々あったンだよ。それとも機密か?」

「や、そんなことないと思うけど」

仮に機密だったとしても、風紀委員でもなんでもない美琴にはそんなの関係ないのだが。
だから彼女は、ほんの少し考える素振りも見せずにぺらぺらと喋り始めてしまう。

「まあ大雑把に言うと、木山春生っていう研究者が教え子を助ける為に起こした事件、ってとこかな」

「幻想御手が教え子を助けることにどォ関係してンだよ」

「んー、洗脳装置はアンタも知ってるわよね? 幻想御手は、共感覚性を利用した超簡易的な洗脳装置だったの。
 幻想御手使用者が昏睡状態になったのは、幻想御手によって強制的に脳波を木山春生のものに書き換えられたから。
 他人の脳波に脳が耐えられるわけないもんね」

説明しながら、美琴が水を一口飲む。
中の氷がからんと音を立てた。

「幻想御手によって整頓された脳波は、ネットワークを形成したの。言わば巨大な演算装置ね。
 幻想御手使用者のレベルが上がってたのは、そうやって他人の演算領域を借りたり能力使用のノウハウを得たりしてたからみたい」

(絹旗の話と一致してるな。やっぱ、ミサカネットワークみてェなモンか)

御坂妹たちが自らの脳波によって形成しているミサカネットワークは、それ自体が一つの意思だ。
しかしこの場合は木山春生の脳波を雛形としているので、ネットワークの主は木山春生、ということになるのだろう。
つまり、彼女はリスク無しで膨大な演算能力を得たということになるのだが。

「……まだ目的と繋がらねェンだが」

「ごめんごめん、前振りが長かったわね。でもまあこれでほとんど彼女の目的は達成できてるんだけど」



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