過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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954: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/09(月) 21:40:11.80 ID:Hdk35R4go

先日、偶然道で出くわしたときに妙に思い詰めている雰囲気だったのは、そういう事だったのか。
あの時彼女は、使わないようにと言われている幻想御手を使うか否か、迷っていたのだ。
そして佐天は、能力者になれるかもしれないという誘惑に負けて幻想御手を使ってしまった。

「幻想御手使用者のレベルは、使用前に戻ったのか?」

「ネットワークを完全に破壊しちゃったからね。みんな、元のレベルに戻っちゃったみたい」

「……そォか」

それだと、何だかぬか喜びをさせてしまったようで少し可哀想だ。
レベルなんて昏睡と引き換えにするようなものではないが、それでも彼女たちからしてみれば喉から手が出るほど欲しいものだったろうに。

「でも、無能力者なんて言ってもまったく能力が無い人なんて滅多にいないし、ちゃんと時間を掛けて努力すればいつかレベルは上がる。
 普通はみんなそうやって少しずつレベルを上げていくんだから、落ち込んでばっかりはいられないでしょ」

「一度高レベルを経験したことで向上心が生まれることもあるからな。悪いことばかりって訳でもねェだろ」

コーヒーに入れられたミルクが、カップの中で白い渦を描いている。
一方通行はそれをティースプーンでかき混ぜてから口に運んだ。

「あ。そう言えばさ、アンタはアイツに電話繋がる?」

「アイツ? 上条か?」

「そうそう。いくら電話してもメールしても全然返事来なくてさ、アンタはどうなのかなーって」

「……確かにメールが返ってきてねェな。電話はしてねェから分からねェが」

「ちょっと試してみて貰える?」



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