過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/09(月) 21:45:29.95 ID:Hdk35R4go
「ああ、そういう。つまり疲労のバロメーターって訳ね」
何故だか妙に納得したような顔をして、美琴はうんうんと頷く。
気付いたら、いつの間にかティラミスは完食されていた。
「そうだ。アンタ、これから何か予定ある?」
「いや、何もねェ」
「ならさ、ちょうど良いタイミングだし手掛かり探ししましょうよ。何か見つかるかも」
「……手掛かり探し?」
「そう、アンタの記憶とか正体とかの。それっぽいところ探してみたりしてさっ」
「そンな探検気分で見つかるよォなモンじゃねェと思うが……」
「大丈夫、その辺は私がパソコンで情報集めたりするからさ。ずっと前に色々やってたんだけど、最近忙しくてすっかり忘れてたのよね」
「オマエそンなことしてたのかよ。危ねェな」
呆れたように言いながら、一方通行は砂糖を入れたコーヒーを飲む。
甘くなり過ぎるのが嫌でほんの少ししか砂糖を入れなかったからか、甘さが物足りなかった。
「で、情報収集の成果はどォだったンだ?」
「それが全然……。うう、アンタ何者なのよ! なんであんなにセキュリティ厳しいのよ!」
「俺だって知りてェよ」
びしいっと人差し指で指差しながら理不尽な文句を言う美琴に、一方通行は呆れた顔をする。
その一方で、彼は砂糖をまたほんの少しだけ追加した。
「……それで、辛うじて集められた断片的な情報を頼りに足で探しに行こうかと思って。アンタも興味あるでしょ?」
「そりゃ無い訳ではねェが……」
「じゃあ決まりね。まずは第七学区にあるバイオ医研細胞研究所周辺の路地裏!」
「オマエ、疲れてるンじゃなかったか?」
「そうだけど、こういう時に大事なのって気晴らしとか忘れる為の努力よ?」
「そォかよ。もォ好きにしろ」
一方通行が諦めたようにそう言うと、美琴はにっこりと笑った。そんな彼女を見ながら、彼は伝票を手に取って立ち上がる。
美琴もそれを見て席を立つと、まるで子供みたいに鼻歌を歌いながらながらその後を付いて行った。
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