過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
↓
1-
覧
板
20
96
:
◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/09(火) 21:56:22.05 ID:QFVk0n.o
「つーか、なんで手出ししたら駄目なんだ? 今なんか絶好のチャンスじゃねえか」
『なんか圧力が掛かってるらしい。統括理事長様のお達しとありゃ、聞かねえわけにはいかねえだろ』
「は? アレイスターが? そりゃまた何で」
『俺が知るか。あっちにはあっちの考えがあるんだろ』
苛立ち混じりに投げやりな答えが帰ってくる。どうやらその所為であっちも手持ち無沙汰なようだ。
と言っても、それは垣根も同じことだが。暇で暇で仕方ない。
「そもそもアレイスターが指示してたんじゃなかったのか、この実験。一体何がしたいんだ」
『諦めたわけじゃねえだろ。もしそうなら、妹達なんかとっくに『処分』されてる。あくまで『今は』駄目なだけだろう』
「ふーん、まあ良いや。とにかくこれは妹達にとっては僥倖ってことか。寿命が延びるんだからな」
「ええ。どうやら天はミサカたちに味方しているようですね、とミサカはこの幸運に感謝します」
「うおお!?」
いつの間にやら背後に忍び寄っていた御坂妹に驚いて、垣根は変な声を出してしまった。
相手は軍用に調整されたクローンとはいえ、超能力者の第二位たる垣根が接近にまったく気が付かないとは。
『おい、どうした?』
「クローンだよ、クローン。いつの間にか後ろにいた」
『いつの間にかって……、お前第二位じゃなかったか?』
「うっせ」
そのやりとりに、無表情だった御坂妹の表情がぴくりと動いた。
彼女はゆっくりと垣根の方を向くと、しかし垣根を見ずにヘッドセットの向こうにいる人間に向かって話しかける。
「その声は木原数多ですか、とミサカは垣根帝督の通信相手を推測します」
『おう、久しぶりだなクローンちゃん。最終信号の居場所教えろ』
「知りません、とミサカはそっぽを向きます。まあ本当に知らないんですけどね」
「それは前聞いたっつの。ってか、お前から俺に会いに来るなんて珍しいな。てっきり毛嫌いされてるとばかり思ってたが」
「嫌いですが、とミサカはきっぱりと肯定します」
垣根は心の中でだけひでえと呟くと、ヘッドセットから笑いを堪える声が聞こえてきた。
畜生覚えてろよ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1072.87 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1294936403/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice