過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/14(土) 20:25:12.03 ID:SfnEmynoo
「に、二十万円もあるのにひとつしか買えないって何買うつもりなの!?」
「詳細はお教えできませんが、ひとつ十八万もする代物なのです。
それを出来るだけたくさん買いたいのですが、流石に高額なのでなかなか難航しています、とミサカは溜め息をつきます」
「何を買うつもりなのよ……」
美琴が呆れたようにそう言うが、ミサカ13577号は「トップシークレットです」と誤魔化すばかりで何も答えてくれない。
それにしても、十八万、十八万か。良いコンピュータでも買うつもりなのだろうか?
「普段から研究所で手伝いなどをしてこつこつと稼いではいるのですが……。
お皿洗いなどでは一回五百円しか貰えませんし、やはりどうしても効率が悪いのでこうしている訳です、とミサカは経緯を説明します」
「ホントに地道だな……」
小さな子供の手伝いレベルのアルバイトを一生懸命やっているらしいミサカ13577号に、美琴は不覚にもちょっときゅんとした。
クローン故に普通の学生がやっているようなアルバイトができないので、彼女はこういう事しかできないのだ。
「とにかく、お姉様たちも良ければ一緒にマネーカード探しをしませんか? とミサカは申し出てみます」
「うーん……。どうしよっか?」
「そもそもオマエが言い出したことだからな。好きにしろ」
「……じゃ、付き合おうかな」
「本当ですか、とミサカは諸手を上げて喜びます」
無表情のまま万歳三唱を始めたミサカ13577号を見て、美琴は苦笑いする。
二人目の妹とも、上手くやっていけそうだった。
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