125: ◆IsBQ15PVtg[sage]
2010/12/16(木) 15:45:05.22 ID:UdCUZio0
予定より大幅に遅れて申し訳ないです。
改めて、見てくださっている方に多大なる感謝を。
Aで投下いきます。
126: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:46:24.52 ID:UdCUZio0
とにかく……階段を下りることにした。
黒子(お姉さま……)
127: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:47:21.59 ID:UdCUZio0
学園都市にいる普段の自分自身だったら、こんな状態にはならなかっただろう。
むしろ、そのまま立ち向かって、とことん抗うことを考えただろう。
でも、現実には――
128: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:47:51.64 ID:UdCUZio0
黒子(……分かっている……分かっていますの……そんなことぐらい……)
下唇を思わずぐっとかみ締めてしまう。
129: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:48:36.81 ID:UdCUZio0
黒子(……この声……先程の……?)
先程耳にした――姿が見えないまま発せられた奇声の持ち主のようだった。
やや小走りで、階段を下りる。
130: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:49:34.96 ID:UdCUZio0
黒子(……行くとしましょうか)
それ以上のことは考えずに、ただ廊下を前へと進む。
悲鳴だけが聞こえて、本人の姿がないことも――廊下が不自然に直っているのも――
131: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:50:26.35 ID:UdCUZio0
しばらく進むと、左手に引き戸が見えた。
上には『理科室』とかかれた札が掛かっている。
扉に手をかけるが……開かない。
ただ、ガタガタと小刻みに動くので、鍵があれば開きそうだ。
132: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:51:44.76 ID:UdCUZio0
……ぷぅん……ぶぅん……
133: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:52:32.10 ID:UdCUZio0
黒子「ひっ!?何ですの!!」
思わず立ちすくんでしまう。
折れ曲がった先に――嫌でも目に入った光景を目の当たりにして。
134: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/16(木) 15:53:26.65 ID:UdCUZio0
壁には一面の赤。
まるでモダンアートのように、モルタル製の壁に――大きく赤に染められている。
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