210: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:00:17.75 ID:4YCBLzk0
髪を長く垂らし、顔――のみならず、全身は青白く。
ボロボロになった赤い服を着て。
ひざを抱えるようにして、入口のそばに座り込んでいた。
211: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:01:13.47 ID:4YCBLzk0
初春「……あ……ひっ……」
――逃げなくては。
212: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:02:00.43 ID:4YCBLzk0
――そして――
213: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:02:53.25 ID:4YCBLzk0
そして少女は――
そのままゆっくりと――立ち上がって――
214: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:03:23.66 ID:4YCBLzk0
初春「いやあああああああ!!こないでえええええええ!!」
215: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:04:06.82 ID:4YCBLzk0
美琴(確か……この辺だったと思うんだけど……)
ロウソクを手にしながら、ゆっくりと廊下を進むものの――初春の姿は一向に見かけない。
いや――人の姿すら見かけない。
216: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:04:45.75 ID:4YCBLzk0
……ポツ……ポツ……
どこからともなく水滴が垂れる音が聞こえる。
217: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:05:16.04 ID:4YCBLzk0
美琴「初春さ〜ん、どこなの?」
呼びかけてみるものの、返事はまったく返ってこない。
218: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:05:45.27 ID:4YCBLzk0
美琴(何よこれ……小学生向けの標語にしては、悪趣味っぽいわね)
妙な違和感を感じつつ、ロウソクの炎を張り紙の所から離す。
そして、廊下の先を進もうとした、その時。
219: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:06:13.86 ID:4YCBLzk0
――幸い、揺れはすぐに収まった。
美琴(……もう……大丈夫みたいね……)
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