213: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:02:53.25 ID:4YCBLzk0
そして少女は――
そのままゆっくりと――立ち上がって――
214: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:03:23.66 ID:4YCBLzk0
初春「いやあああああああ!!こないでえええええええ!!」
215: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:04:06.82 ID:4YCBLzk0
美琴(確か……この辺だったと思うんだけど……)
ロウソクを手にしながら、ゆっくりと廊下を進むものの――初春の姿は一向に見かけない。
いや――人の姿すら見かけない。
216: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:04:45.75 ID:4YCBLzk0
……ポツ……ポツ……
どこからともなく水滴が垂れる音が聞こえる。
217: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:05:16.04 ID:4YCBLzk0
美琴「初春さ〜ん、どこなの?」
呼びかけてみるものの、返事はまったく返ってこない。
218: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:05:45.27 ID:4YCBLzk0
美琴(何よこれ……小学生向けの標語にしては、悪趣味っぽいわね)
妙な違和感を感じつつ、ロウソクの炎を張り紙の所から離す。
そして、廊下の先を進もうとした、その時。
219: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:06:13.86 ID:4YCBLzk0
――幸い、揺れはすぐに収まった。
美琴(……もう……大丈夫みたいね……)
220: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:06:44.41 ID:4YCBLzk0
美琴(そういえば、この状況で……火花を出すのはまずいわね……)
――粉塵爆発。
そんな言葉が頭をよぎった。
221: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:07:11.65 ID:4YCBLzk0
初春「はぁっ、はぁ……」
――すぐに入口のところまでたどり着く。
扉は開いたままになっていた。
222: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:07:39.16 ID:4YCBLzk0
初春「ひ、ひっ!!」
足を止めて、手を頭の上に乗せて、その場にしゃがみこんだ。
223: ◆IsBQ15PVtg
2011/01/07(金) 20:08:32.60 ID:4YCBLzk0
――揺れは1分もしないうちに収まった。
ゆっくりと目を開けようとするが。
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