343: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/23(日) 03:15:07.42 ID:Mp/H8XRA0
美琴「まったく、何様のつもり……」
なおも、心の底から湧き上がってくる感情をぶつけるかのように、虚空に向かってつぶやきながら、廊下を奥へと進む。
途中で机や壊れた棚が転がっていたり、廊下の両側が崩れていたりしたものの、進めないということはなかった。
やがて――廊下は壁に突き当たり、そこから左右に向けて伸びていた。
左前方には、教室の入口らしき引き戸が見える。
上には【4-A】とかかれた札が掛かっている。
が――。
美琴「この教室しか行けそうにない……か」
右手の方向は、すぐ先で床が完全に崩れ落ちていた。
両側の壁や窓がまるで宙に浮いているかのように見える。
左方向も、4-Aの入口の先で大きく裂け目が走っていた。
大きく息をつくと、引き戸に手を掛ける。
――難なく扉は開いた。
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