過去ログ - 黒子「おまじない……?」
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38:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
2010/12/03(金) 20:37:22.22 ID:H3VnwME0
 黒子「何が……どうなっていますの……?」

 音だけがして、姿がまったく見えない。
 視覚系の能力者――例えば、視覚阻害か――そんな推測をした。

 だが、黒子が知る限り、学園都市で把握している視覚系の能力者は――1人だけ。
 しかも、その人物とは以前に学園都市で起きた事件で顔見知りであった。
 少なくとも、こんな声質の持ち主ではないはず。

 黒子(……としたら、学園都市外で視覚系の能力者がいたとか……?)

 正直考えにくい推測だが――今目の前で起きたことをそれで納得しようとした……が。

 ??「しのざきぃ!!」

 今度は若い男の声。

 姿は見えなかった。
 やはり、目の前を右から左にかけて走り去る足音が聞こえるだけ――。

 黒子(視覚系の能力者がもう一人……学園都市の外にこんなに能力者がいるなんて……本当に信じがたい話ですの)

 先程の遺体の件といい、立て続けに出くわした納得しがたい事態に、一瞬呆然としてしまった。
 
 ふと左のほうへと目を向ける。
 大きな裂け目の先には、所々穴の開いた朽ちた廊下がただ延々と伸びているだけ。

 黒子(とにかく追いかけてみましょうか。何かここのことについて聞き出せるかもしれませんの)

 そして、裂け目をテレポートで超えるために、演算にとり掛かろうとした……その時。


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