588: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/19(土) 21:37:34.81 ID:JkVeA1Oy0
すぐさま右手に引き戸が見えた。
上には【4-A】と書かれた木の札が掛かっている。
引き戸はぴっちりと閉じられていた。
はめ込まれている曇りガラスから中の様子は覗き見ることが出来ない。
引き戸に手を掛けて開けようとしたが――まったく動かない。
先ほどの窓と同様に、しっかりと固定されているようだった。
ただ、曇りガラスに、背後の廊下の上にぶら下がっている照明器具と――疲れきった佐天の表情が映っているだけ。
廊下を少し進んだ先に、同じく【4-A】という札が掛かった引き戸があった。
同様に閉じられていたが――やはり開けることは出来なかった。
佐天「ここは無理みたいだね……」
引き戸から離れると、肩を落とす。
そして、小さくため息をつくと、そのまま廊下の奥へと進んでいった。
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