703: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 22:56:56.15 ID:KhPFRn0y0
佐天「…………」
階段を登るのはどこかためらわれた。
この声がフェイクで、登った先でさっきのような目に遭ったらたまったものじゃない。
704: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 22:57:23.34 ID:KhPFRn0y0
佐天「……ここは無理みたいだね」
誰に言うわけでもなくそっとつぶやき、真っ暗な廊下の先をぼんやりと見つめる。
先はクランク状に折れていて――
705: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 22:57:55.03 ID:KhPFRn0y0
佐天「……はぁ……やっぱ階段の方に行こう……」
一気に疲れた面持ちで、ため息を大きくつく。
再度踵を返して、階段の方へと戻る。
706: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 22:58:23.47 ID:KhPFRn0y0
考えているうちに踊り場にたどり着いた。
例にも漏れず、ここも所々に穴が開いていたりしていた。
足をとられないように気をつけながら、さらに上へと登る階段に足をかける。
707: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 22:59:06.85 ID:KhPFRn0y0
佐天(……もし……これがさっきのようなフェイクだったら……)
階段の左手には、粉々に砕かれた白骨死体が散らばっていた。
その上に緑色のセーラー服に白いスカートが被せられられていた。
708: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 22:59:34.43 ID:KhPFRn0y0
佐天「つーか、マジクサいって!!」
階段を登りきった直後から、アンモニア臭が鼻を突き出した。
それにくわえて、何かが腐って発酵したような臭いまで混じっている。
709: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:00:07.04 ID:KhPFRn0y0
【手前:男子厠 奥:女子厠】
710: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:00:51.86 ID:KhPFRn0y0
『ギャー!!マジ!?ひゃー……ちょっと萌える〜!』
711: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:01:18.36 ID:KhPFRn0y0
佐天(……違う人なのかな……でも……)
ゆっくりと廊下の奥へと進む。
すぐ先で行き止まりになっていた。
712: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:01:46.25 ID:KhPFRn0y0
トイレの中は悪臭で満ちていた。
強烈なアンモニアの臭い。
そして、鼻を覆いたくなるほどの腐敗臭。
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