742: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:16:59.98 ID:KhPFRn0y0
……ガリ……ガリ……
743: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:17:25.82 ID:KhPFRn0y0
――朽ちてボロボロになった木の床に。
――できた血の池に、苦悶の表情を浮かべたままの顔をうずめて。
744: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:17:54.47 ID:KhPFRn0y0
そして――赤い服を着た、青白い顔の少女。
長く伸ばした髪の隙間から覗かせる、恨めしそうな視線を下へと向けていた。
745: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:18:45.40 ID:KhPFRn0y0
(暗転の後、背後にゆらめく廃校舎)
テーレレテテテレテー
746: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:19:13.87 ID:KhPFRn0y0
佐天「やっぱ、御坂さん……だよね……?」
そのまま階段を上がった。
747: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:19:47.86 ID:KhPFRn0y0
佐天「御坂さ〜ん、白井さ〜ん!!」
朽ちたステップに足を乗せながら、友人の名前を大声で呼んだ。
しかし――返事はまったく無い。
748: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:20:13.33 ID:KhPFRn0y0
『……大変だったんだから』
なおも、聞こえる話し声。
立ち止まり、耳を澄まして聞いてみるものの――美琴のように思える。
749: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:21:22.03 ID:KhPFRn0y0
『……ビックリしたんだよ』
今度は美琴っぽい声。
だが、これで佐天の頭に一つの推測が浮かぶ。
750: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:21:54.42 ID:KhPFRn0y0
『……ふーん』
トーンを落とした――美琴のものっぽい声。
751: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:22:24.51 ID:KhPFRn0y0
右に伸びる廊下に目を向けながら、構わず先へと進む。
それよりもむしろ――
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