過去ログ - 黒子「おまじない……?」
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771: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:33:54.41 ID:KhPFRn0y0

 佐天「少し遅かったら、本当にやばかったでしたよ。覚えは無いのですか?」

 ??「うん……何してたか分からない……まさか、そんなことをしてたなんて……」

以下略



772: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:34:24.71 ID:KhPFRn0y0

 ――どれだけの時間が経っただろうか。

 佐天と直美は、じっと押し黙ったまま、個室の中で座り込んでいた。
 互いに声を発そうとする気配は――ない。
以下略



773: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:34:53.19 ID:KhPFRn0y0

 佐天「足、痛めてるんですか?」

 直美「捻挫なんだけどね……添え木もしているから、大丈夫だと思う」

以下略



774: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:35:33.35 ID:KhPFRn0y0

 佐天「……気になるのですか……」

 恐る恐る言葉を発する。
 先程の一人会話の内容から――口にはあまりしない方がいいだろうと感じていた。
以下略



775: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:36:10.58 ID:KhPFRn0y0




 佐天の脳裏に、先程の光景がよみがえる。
以下略



776: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:36:41.33 ID:KhPFRn0y0

 佐天はゆっくりと左隣の個室の前に立つ。
 そして、じっと目の前の世以子の亡骸を見つめて――静かに言った。

 佐天「下ろしましょうか」
以下略



777: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:37:19.19 ID:KhPFRn0y0


 だが――佐天一人の力では、一瞬数センチだけ上がるのが限界だった。

 直美「ち、ちょっと……できもしないのに、無理しないでよ」
以下略



778: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:37:59.51 ID:KhPFRn0y0

 そして、今度は佐天が世以子の両手を肩に掛け、一気に立ち上がった。
 全体重が佐天の体に一気にのしかかる。

 直美「ち、ちょっと……そこまでしなくても……」
以下略



779: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:38:38.19 ID:KhPFRn0y0

 やがて、トイレの外まで出て――近くの壁のあたりで、体を下ろした。
 床の上に寝かせる形にした。

 佐天「…………」
以下略



780: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/03/19(土) 23:39:10.15 ID:KhPFRn0y0

 直美「ううっ……世以子……」

 そんな世以子を目の前にして、目じりに涙を浮かべていた。
 そして――彼女の遺体に覆いかぶさるようにして……。
以下略



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