875: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/04/29(金) 23:09:13.16 ID:/lH7RaFJ0
七星「センセイの調べた資料によると……あの文化人形は、犯人が母親からもらった形見の品だったそうです」
黒子「文化人形って……これのことですの?」
手にしていた人形を七星の目の前に差し出す。
七星「ええ。それはあの男の持ち物だったようです。母親に貰った、大事な心の拠り所だったようで……きっとそれを探しているのでしょう」
黒子「なるほど……これを餌に、犯人の霊をおびき寄せるわけですの……で」
言葉を切り、手元の人形から顔を上げ、七星をじっと見つめ返す。
その視線に、問い詰めるような感情を込めて。
黒子「具体的に、犯人の霊を弔うにはどうすればいいですの?」
七星「この校舎のどこかにあの男の亡骸があるはずです。それを見つけて返してあげればいいかと思います」
黒子「なるほど。そうですの……」
外で降りしきる雨の音が、延々と教室の中に響き渡る。
1002Res/516.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。