949: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:30:25.35 ID:YctSisQV0
??「……アノ子ハ、キミノ友達カイ?」
一瞬、人の形を取ったかと思うと、穏やかな声で黒子に問いかけてきた。
黒子「そこまでではございませんけど……途中から一緒に動いていただけですの。で、貴方は何者ですの?」
とにかく質問に答えるうちに、何を聞くべきかが少しづつではあるが、頭の中に浮かんでくる。
見ている限り、危害を加えてくることはおろか、何もしてくる気配がない。
??「ボクはコノ校舎に閉じ込メラレテ、命ヲ落トシタモノサ。感ジルンだヨ、コノ教室ニハ強イ思念ガ渦巻イテイル。ソレに呑み込マレタノカモ知レナイ……」
ここで一旦言葉を切ると、霊は再び炎の形に戻りだす。
??「……彼女……相当、強イ思念ヲ植え付ケラレタノダロウネ……何カお守リトカ、霊的ナモノがあれバ、イイノダガ……」
黒子「そんなのございませんでしてよ?」
??「コノ校舎ニハ、犠牲者ガ持っテイタ、お守リミタイなモノが残っテイルカモ知レナイ……」
黒子「それを探せとでも言うのですの!?」
あゆみを正気に戻せる方法を示しているのだが、それに役立つものがどこにあるかは分からない。
そもそも、この霊の言うことを信用していいのかという、疑念さえある。
ただ、他にいい方法を――思いつく自信は、黒子には無かった。
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