過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです
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932: ◆I045Kc4ns6[saga]
2011/10/11(火) 02:45:21.15 ID:FcBaYgis0

轟音と共に廊下から一層激しく火の手が上がる。
濛々と煙が立ち込める。
先の笑顔など見間違い。
何ら問題はなかったのだ。
以下略



933: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:46:00.49 ID:FcBaYgis0

「随分と余裕なんだね」

声が、聞こえた。
また、あの声が聞こえたのだ。
以下略



934: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:46:31.65 ID:FcBaYgis0

そう言ってイチローは空へ向かって球を軽く放り投げ、途中で霧散した。
煙草を吐き捨て奥歯を噛み締める。
消すだけなら未だしも、紅十字を、炎を掴む技術、能力なんて知らない。
そんなものがあってたまるものか。
以下略



935: ◆I045Kc4ns6[saga]
2011/10/11(火) 02:47:18.30 ID:FcBaYgis0

イチローがステイルに話しかける。
しかしステイルは聞く耳無しといった面持ちで口調を強めた。

「イノケンティウス!手加減など無用だ!殺せ!」
以下略



936: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:48:25.24 ID:FcBaYgis0

見抜かれている筈がないと思っていたタネが既にバレている。
突然のことに焦りが生まれた。
嫌な汗が頬を伝う。
しかし、しかしだ。
以下略



937: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:49:11.37 ID:FcBaYgis0

今、イチローは何を言った?
一つ一つを削るという冗談のような提案に賛同しなかったか?

「刻まれたルーンはあの娘を運んだ時にもう気付いていたけど……」
以下略



938: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:49:37.86 ID:FcBaYgis0

今、イチローは何を言った?
一つ一つを削るという冗談のような提案に賛同しなかったか?

「刻まれたルーンはあの娘を運んだ時にもう気付いていたけど……」
以下略



939: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:50:48.67 ID:FcBaYgis0

即答。
即答した。
この男は、野球選手という人物は、一体何を、どうして、こんな。
最早計画なんてものは破綻していて。
以下略



940: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:52:04.08 ID:FcBaYgis0

ステイルの咆哮と共にイノケンティウスが蘇る。
これまでよりも何倍も大きく、猛々しいその姿は正しく王。
バットで太刀打ちするのは焼石に水といったところである。
ルーンを消さない道を敢えて選んだのだから、出来ることはただ一つ。
以下略



941: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:53:06.12 ID:FcBaYgis0

ボッ、ボッっと不規則に音がする。
それは火が燻っている音によく似ていた。
発生源はどこだろう?
見ようとしても見えない。
以下略



942: ◆I045Kc4ns6
2011/10/11(火) 02:54:02.67 ID:FcBaYgis0

「試合には負けたかもしれないな」

「……?」

以下略



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