11:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/14(金) 18:56:39.33 ID:RxVAfjGZ0
佐天は試しにぱらぱらと一万円に目を通す。
本物かどうかは中学生の彼女には判定できないが、見た目はちゃんとした一万円のようだ。
「こ、こんな大金…一体…私に何をさせたいんですか?」
彼女の心拍数は一気に早くなる。
こんなお金の束、見たことない。
テレビ画面ではよく身代金を要求するシーンで札束を目にすることがあるが、彼女がこんな大金生で見るのは生まれて初めてだった。
『何をさせたいって…まぁまぁ、焦らず聞いて』
男は落ち着き払った声が聞こえてくる。
緊張で手汗をかいている佐天とはおそらく正反対の態度であることは容易に想像できる。
『取りあえず、これで俺が冗談を言ってるって訳じゃないことが分かったよね?ちなみに本物だから、それ』
「…はい…」
(ほんと?…ひゃー…)
『そのお金を見たうえで君に質問何だけど、能力者に嫉妬してる?』
「え?いきなりなんですか?その質問?」
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