168:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/23(日) 03:30:22.85 ID:qjaYsugY0
(私…どうしちゃったんだろ…午前中、御坂さん達に遊ぼうって、メール送れなかったよ…)
彼女の心の奥底で何かがつぶやく。その声はこう言っている。
『お前はあの二人と会って自分の無能力ぶりをさらけ出したくないんだ』
(うるさい…)
『風紀委員の詰め所に行っても煙たがられるだけだからな』
(黙ってよ…!)
心の声は否定的な事しか言わない。佐天は考えれば考えるほど思考の深みにはまっていった。
浮かび上がるのは負の感情だけ。
(私だって…無能力者になりたくてなった訳じゃ無い…!)
(それに…今の私には御坂さん達と同じように他人に言えない様な事だってしてる…)
佐天はそう言い聞かせて自分の心に納得させる。セブンスミストの空調とはまた違った冷ややかな風が自分の付近に滞留しているような感覚を覚える。
初春が気にかけてのぞき込むまで佐天はしばらく考えていた。
「佐天さん?」
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