191:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 14:52:41.62 ID:SVOiBc3o0
例え、彼女の友人達である初春や白井でもレベル5の御坂美琴であっても人殺しはしていないだろう。
ましてや同じ無能力者のアケミ達なんて絶対に。
佐天はこの時、初めて自分が連絡をするだけの立場では無く、自分が人を殺せる命令を出せる立場にあることを知って恐怖した。
彼女には“殺人をした”という後悔の気持ちだけが心に残った。
(私が…殺した…!)
彼女は罪の意識に苛まされる。
殺人を命じた立場としての重責が彼女にズシンとのしかかる。
(何でおとなしく降参しないのよ…?)
佐天は知らないが、学園都市はその優位性を保つために、最高級の機密を誇っている(らしい)。
その資源も何もない一丘陵地帯が世界の中でトップを誇る技術力と軍事力を誇り続けるためには技術漏洩は御法度だった。
なので降参しても待っているのは長い禁固刑か、死刑だ。
ならば死を選ぶのも懸命な選択肢だと言えよう。
(降参しない、敵が悪いのよ…?私は悪くない…はは…そうよね?みんな?)
みんな、とは誰の事を言っているのだろうか。
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