222:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/26(水) 10:41:42.70 ID:kFxmX+Fj0
一方通行の実験を近くの高架鉄橋で見ていた美琴。
(な…ちょ…え?)
目の前で繰り広げられる凄惨な光景を直視していた彼女はしかし次の瞬間、一方通行が9982号の血を舐める光景を目にする。
「う…お…オエ…」
美琴は高架におう吐する。
だが、ここで座していてはいたずらに自分のクローンが死ぬだけだ。
自分とうり二つな人が死にかけている。
そんな光景を目の前で見た事がある人はいるだろうか。恐らく居ないだろう。
世界にただ一人、御坂美琴を覗いて。
ドガァアアアアアアアアアン
爆音が響き渡る。
一方通行の投擲した車列が片足をもがれ、真っ白な骨をむき出しにした美琴のクローンに投擲されたのだ。
最後に見えた光景――それはクローンが大切そうに、本当に大切そうに缶バッチを握りしめた光景だった。
「―――――――――!」
自分でも何を言ったかよく覚えていない。
9982号は車両の下敷きになった。おそらく生きてはいないだろう。
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