236:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/26(水) 16:48:54.65 ID:kFxmX+Fj0
(御坂さんじゃ…ないよね…ははは…)
犯人の素性の詮索を禁止する、という事は当該人物の身元が明らかになって、その人物が関わっていることが知れたらまずい事態になるのではないか。
だからこそ、その人物の詮索を禁止するのではないか。と言うことは仕事をよこしてきた製薬会社は侵入者の正体を知っている可能性がある。
(侵入者の正体…製薬会社は知っているの…?)
(なのに敢えて言わない…って言うことはその人は学園都市の裏事情に通じていない人って事…?)
佐天は麦野が携帯に出るまで必死に推理をめぐらす。
そして、その推理が外れる事を祈る。
(学園都市の裏以上に通じてなく…且つ…エレクトロマスター…御坂さんしかいない…!)
エレクトロマスターなんて沢山いる学園都市。
だが、学園都市広し、と言えど、通信回路を外部から遮断し、火災を発生させるほどのエレクトロマスターはおそらく限られているだろう。
(こんなお子様中学生の推理なんか外れてくれ…!)
ベッドに座りながら麦野が電話に出るのを待つ。
佐天の手にじわりとにじむ汗。
ベッドにそれをなすりつける。
ニュースから流れる声がただの雑音に聞こえる。
『はぁい、アイテム』
麦野が電話に出る。
佐天は震える声で言い放つ。
「し、仕事よ…!」
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