251:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/28(金) 03:14:29.53 ID:scyQj+zN0
――フレンダが待機している排気ダクト
敵が来るかどうかも定かではないこの状況。
フレンダは愛銃であるアキュレシー・インターナショナルASWのサイレンサーの手入れをしていた。
施設には即席だが各種の爆弾をふんだんに配置した。導火テープも思いつく要所に設置した。
(後は…来るのを待つだけ…って言ってもこないわねぇ…)
(実は…待機って結構しんどいのよねぇ…)
しんどい、といいつも彼女は緊張していた。
これから数分後には自分と相手の命をかけた戦いを繰り広げる事になるのだから。
この心情は戦いに身を置くものしにかわからない独特なものがある。
そして、その緊張を隠すようにフレンダは「はぁ」とため息をつく。
「…結局、来るかどうかも解らない相手を待つのって退屈なのよねぇ…」
フレンダは独りごちる。
電話の女が仕事をこなしている最中に新しくよこしてきた謎の指令。
それに備えてフレンダは急ごしらえながらも最善の装備ではせ参じた。
眼鏡を吹くようなきめ細かい布でアキュレシーを丁寧に、いたわる様に磨いていく。
要所要所にたっぷりとグリスを塗ってやった。
最近行われた横田基地の基地祭の際に米軍から横流ししてもらった爆薬もたまたま持ち合わせていたのが幸いした。
C4、セムテックス等のプラスチック爆弾、陶器爆弾、モーションセンサー、スプリング形式の爆薬を横流ししてもらった。
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