253:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/28(金) 03:20:39.77 ID:scyQj+zN0
しかし、そんなきちがいじみた性癖(?)、性格(?)のフレンダにも親族がいる。
大好きな姉だ。その姉に会うまでは死ねない。例え、今まで殺してきた者たちの怨念に呪い殺されそうになっても。
(私だって…殺したくて殺した訳じゃないって訳よ…)
彼女も電話の女の様に自分の殺人を他者の落ち度に仮託しているあたりが狡猾である。
(…私は必ずお姉ちゃんを見つけてこの学園都市から出る…って訳よ…ってお姉ちゃんは学園都市にいないかもしれないか…ってあれれ?)
どちらにしろ、暗部を抜ける事は絶対だと言い聞かせるフレンダ。しかし、途端、彼女の思考が打ち切られる。
彼女が耳につけている高感度集音機に靴の音が聞こえたから。
ギッ…ギッ…ギッ…
床を踏むわずかな音が集音マイクに入る。
どうやら敵はフレンダの待ち構えているゾーンに侵入してきたようだった。
(日ごろの行いかな…?結局、お金を貰うのは私って訳よ!ドンマイ絹旗!)
足音はフレンダにどんどん近づいてくる。
彼女が今いる排気ダクトの近辺にもう侵入者がいる事は明らかだ。
フレンダはお気に入りのパンプスに布を巻きつけると、足音が出ないように大型ダクトを移動する。
そして排気口のわずかな隙間から見る。
(へぇ…私と同じ位の女の子かぁ…いけないなー…暗部に首突っ込んだら)
フレンダは気付かれないようにダクトを移動し、当該目標であるインベーダーの後ろに移動する。
セキュリティはとっくのとうに遮断されているが予備電力でまかなっているのだろう。
施設はまだ薄明るい状態だ。
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