272:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/28(金) 04:03:20.66 ID:scyQj+zN0
ベレー帽で光をさえぎる事に成功したフレンダは咄嗟にスカートの下から持ち出した簡易ロケット砲をぶち込む。
シャークマウスのノーズアートがペイントされているロケット弾が矢継ぎ早に美琴が居るであろう地点に着弾する。
ドドドン!
手りゅう弾サイズの爆発が巻き起こる。
フレンダは美琴の死体があるであろう目の前の地点を見遣る。
(…死体が無い?)
フレンダの発射したロケット弾の着弾点にはただ焦げた床があるだけ。それ以外に何も残っていなかった。
(死体が残らないほどの炸薬量は使用していない…まだ…生きている?)
フレンダは後ろを恐る恐る振り返る。
するとそこには一度構成した幻想虎鉄を解体し、一枚のゲームセンターのコインを持った美琴が立っていた。
「あんただけじゃないでしょ?この施設を守備している人たち」
「言う訳ないでしょ…!」
フレンダは美琴の質問には答えずに苦虫をかみつぶしたような表情で舌打ちをする。
美琴がゆっくりとフレンダに近づいてくる。
彼女はククリ刀を止むなく鞘に納め、じりじりと壁際に下がっていく。
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