290:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 14:50:47.80 ID:iSm8z8mn0
「うらァ!」
美琴の掛け声と同時に投擲されたタンクは麦野にめがけて一直線に進んでいくがそれが彼女に触れることはなかった。
投擲したタンクが麦野の前でかき消えたから。
(投げたタンクを消した?)
音もなくただチリの様に燃えてなくなったタンク。
「ったく…早漏が…少し待てって言ってるのがわからないのかにゃー?」
麦野は甘ったるい声で美琴の方を向きながら告げると、肩のあたりから一気に原子崩しを顕現させた。
フィー…と風を切る様な音が不気味に美琴の耳朶を打つ。
直後、白熱したビームが美琴に遅いかかり、彼女はそれを間一髪でよける。
綺麗にまとめた美琴の短髪が少しだけ焼けて髪が焼けたいやなにおいが周囲に漂う。
「こいつ…!」
(かなりの高位能力者…?誰…?)
美琴は学園都市第三位のレベル5だが、他のレベル5はあまり知らない。
知っているとしたら同じ常盤台で精神感応系では最高峰の実力を誇る心理掌握(メンタルアウト)とあの白い悪魔くらいだった。
(限りなくレベル5に近いレベル4…或いは…レベル5…?)
美琴は後退し、壁に磁場を形成しながら張り付き、目の前にいる能力者の対策を考える。
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