297:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:13:33.95 ID:iSm8z8mn0
「悪いけど、あんたらに付き合ってる時間はない」
不意に美琴が麦野達に向かって言い放つと、目をつぶり砂鉄を右手の辺りに凝集させる。
原子崩しに消滅させられた砂鉄もあったが、まだそれなりの量が床に残っているはずだ。
「―――――」
美琴は集中してそれらを再び自分の手に凝集し、ハーフパンツのポケットから幻想虎鉄の柄を出し、融合させた。
すると先程より少しだけ短い幻想虎鉄を美琴は顕現させる事に成功した。
彼女は「いくわよ」と小さく一言つぶやくと一気に麦野に斬りかかった。
「うああああ!」
麦野はそれを交わし、原子崩しを顕現させ、膨大な力で美琴を消滅させようと目論む。
その第一弾が到達する前に美琴は麦野達が出てきた穴に入り、身をくらませた。
「チッ…すばしっこい女だ…クモじゃなくて狐ね…女狐」
独り言のように麦野は初めて出会った能力者の感想を言う。
彼女はフレンダに「常盤台の超電時砲だっけ…アイツ?」と問いかける。
「そう…名前は御坂美琴って言って…たわよ…はぁ…はぁ…」
壁に寄っかかりながらそう言うとフレンダは腰を落とし、座ってしまった。
滝壺に支えられていたのだが、どうにももう少し待たなければ歩けそうにないようだ。
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