過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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301:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:28:13.47 ID:iSm8z8mn0
様々な推論が頭に浮かんでは消える。
麦野は携帯電話をお姉系のワンピースドレスのポケットから取り出すとGPSで現在の位置を確認する。


(ここが…現在地…動力室と…当該施設の核になっている接続地点…あぁ…ここで待機してりゃあ勝手に来るだろ…?)


ここからそう遠くない地点に動力室と当該施設のコンピュータールームに接続する場所を見つけた。
若干大きいホールほどの大きさだ。
麦野は携帯を閉じると、滝壺とフレンダに撤退するように言い、そこへ向かおうとする。

「そうそう、フレンダ、滝壺あんたらはもう帰りな。電話の女には私から連絡しとくから」


「え?だってまだ終わってないよ?」


「そうだよ。むぎの。私だってまだいけるよ」


二人は撤退を拒み、なお衰えない闘志を見せるが、いかんせん滝壺にしろ、フレンダにしろ、体力的に一杯一杯なのは誰の目にも明らかだった。


「バカ、お前等肩で呼吸してるじゃない、さっさと休んで、後詰めは絹旗に任せてさっさと撤退しなさい」


二人はなお、「でも…」と抗弁してくる。
その素直に共闘しようとする姿勢は麦野にとっては嬉しかったが、正直足手まといだった。
それに相手が常盤台の超電磁砲とあればタイマンでけりをつけたい、と熱望する自分がいたのも正直、思う所だった。


「滝壺、あんたはよく頑張った。フレンダ、滝壺が体晶使ってヤバイのは分かるよね?」


「う、うん」


「じゃ、さっさと愛銃持って撤退しなさい」


フレンダは思い出した様に崩落した階段の下にあるアキュレシー・インターナショナルを思いだし、痛む体の節々に耐えるよう言い聞かせ、遠回りをして取ってきた。
彼女は安全装置をしっかり入れると背中に背負う。
そして滝壺に肩をかして「よいしょ…っと」と一人ごちると二人でとぼとぼとSプロセッサ社の出口に向かっていった。

麦野は撤退していく二人を見届けると美琴が来るであろう接続地点に向かっていった。



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