326:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:09:52.44 ID:iSm8z8mn0
(…何考えてるんだ私…人殺しなんて…でも…)
美琴は人殺しは出来ない、と思った。
しかし、あの計画のワンシーン…9982号が無残にも虫けらのように殺された光景が頭の中によみがえる。
美琴は目をつぶり、あの時みた凄惨な光景を払しょくするかのように頭をぶるぶると振るう。
(けど…あの実験に関わったヤツは絶対に許さない…!二度と戦おうなんて思わないくらいに叩きつぶす?)
(またあの計画がスタートして施設の防衛にアイツらがいたら絶対に許さない…けど…今日は…許してやるわ…!)
結局美琴は人殺しに手を染めなかった。
彼女はその場から一度出て、もう一つの施設に向かおうとする。
しかし、施設の高架を歩いている時だった。美琴の下腹部に猛烈な痛みが走る。
麦野にけられたのだ。
「ぐ…はぁ…!」
「待てよ…趙電磁砲…!今から…テメェにやられた事兆倍にして返してやるんだからよっ!」
出血しているこめかみのあたりを抑えながら麦野は美琴に原子崩しをゼロ距離で放つ。
美琴は間一髪でそれをよける。
麦野はそれをかわすと原子崩しを美琴に放つ。いや、美琴にではない。
目の前の物体、全てを吹き飛ばそうとする悪意に満ちたビームだ。
「な、何をする気なの?」
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