328:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:12:49.99 ID:iSm8z8mn0
麦野の吐く罵詈雑言に美琴は言い返す気力もなかった。
大事な髪の毛を持って行かれた事と出血し、しかも失神していた事がよほど屈辱だったのだろう。
アイテムの女王は狂える化け物として美琴の前に立ちはだかった。
「おい、もしかしてこれで終わりかよ…?超電磁砲、あれみてぇんだよ、あれ」
麦野はそういうと「テメェの必殺技の超電磁砲撃ってみてくれねぇかなぁ?」といきまく。
しかし、勿論美琴にそんなものを撃てる程の体力など残されているわけなかった。
(絶体絶命ねぇ…クッソ…!)
(何か…何かこの状況を逆転できるものはないの…?)
(考えろ美琴…!考えるんだ…)
ふと彼女は下を向く。すると白いテープが無数に設置されているではないか。
美琴はそれをちらとみるとこれしかない、と思った。
「ねぇ…この…白線…おたくの仲間が置いていったものでしょ?」
「あぁん?……?」
麦野は鬼も睨み殺してしまいそうな形相で美琴を見つめる。
が、美琴が床に指を差している白線を見て一気に身体が震え上がる。
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