329:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:13:18.74 ID:iSm8z8mn0
「な…そ、それは…」
「そうね、えーっとフレンダさんだっけ?お宅の白人。…このテープを今ここで着火したら…どうなるかしら?」
「ば…か…やろう…フレンダぁ…!」
そう。フレンダの着火テープの未処理分がたっぷりこの区画に残っていたのだった。
美琴は偶然それを見つけたというわけだ。
「今の私でもこれを着火させられるだけの電気くらいなら残ってるわ」
「ば、やめ…!」
ビリッ…!
美琴の手からヒュボッ!っと青白い電気がはぜる。
手から発生した小さい電気はしかし、一瞬にして着火するとテープを焦がす。
そして一気に延焼していく。
ガラガラ…!
施設間を繋ぐ橋がテープの焼失に合わせて次々にバラけ、崩落していく。
底は全く見えない。
ここから落ちたらおそらく無傷ではすまないだろう。
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