330:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:15:33.84 ID:iSm8z8mn0
美琴は最後の力を振り絞って崩落を免れた柱に捕まる。
彼女の近くにいた麦野はそのまま落ちていく。
(助ける…?いや、どうなんだ…!)
美琴は麦野を助けるか躊躇していた。
頭は彼女を殺そうとした。このまま落ちてしまえ。そう考えていた。
しかし、気付けば彼女は近くにあった鉄製ワイヤを電力で投擲していた。
「つかまって!」
「…!」
麦野は美琴が差し伸べた最後の命綱に手を伸ばしかける。
しかし、その手がワイヤをつかむことは無かった。
彼女はその手でワイヤを溶かすとにやと不気味に笑って漆黒の闇に消えていった。
「ば…馬鹿な?どれほどの高さだかもわからないって言うのに…」
美琴は唖然とした。
しかし、いつまで悠長にとどまっているわけにはいかない。美琴は撤退しようとする。
キィィィィ…!
撤退を決めた直後、多数のビームが下方から撃ちあがってくる。
おそらく着地に成功した麦野がやけくそでビームをぶっ放しているのだろう。
あてずっぽうに撃つビームを美琴は難なくよけて施設から撤退する。
戦いは急速に幕が引かれていく……。
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