339:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:33:59.83 ID:iSm8z8mn0
「あーあ疲れちゃった」
「相手は誰だったんだ?」
「常盤台の超電磁砲」
「まじかよ」
「うん。まじ」
麦野は電話の女に報告するべくメールをカチカチといじくりながら浜面の質問に答える。
彼女は仕事が終わり、研究者に今回超電磁砲の阻止しようとしていた計画をはかせていた。
そのさなかに下部組織の仕事も終わり、居合わせていた浜面に自宅まで送迎させているといった具合だ。
浜面は運転しながら車載テレビを起動する。
彼はモニターを見れないが、座席のシートに埋め込まれたテレビモニターを麦野は目で追っていた。
『サイバーテロは沈静化した模様です…近隣の学生や研究者の方々にはご迷惑を…何かございましたら付近の警備員や…』
テレビに映っている女性キャスターはヘリから施設の上空を飛行しながら撮影を続けている。
そこはつい先ほどまでアイテムと美琴が激闘を繰り広げていた所だった。
テレビではサイバーテロと言い報道しているが、その一言の陰に隠れていくつもの思いが交錯していった事か。
さらりと“サイバーテロは沈静化”と言うが、その背後にアイテムの並々ならぬ努力があった事は確かだが。
暗部の彼女たちは決して表に出る事はない。アイテムの構成員達も自分たちが裏の存在であることは重々承知していた。
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