340:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:34:45.15 ID:iSm8z8mn0
「今日はお前の単独アジトでいいのか?」
「うん」
「絹旗はどうする?途中で拾うか?」
「いや、絹旗はいいってさっき連絡来た。自分のアジトに帰るってさ」
「そうか」
絹旗は麦野、滝壺、フレンダの三人とは違う区画の防衛に回されていた。
そこで捕縛した人員がどうやら優秀な学者との事なので一応引き渡しまで立ちあうとの事だった。
「フレンダと滝壺は共同アジトか?」
「えぇ」
「滝壺は平気なのか?」
麦野はカチカチといじっている携帯の手をぴたと止める。
そして後部座席からミラーに映る浜面をぎろとにらんだ。
「平気よ。よく戦ったわ。今頃先にアジトで休んでるんじゃないかしら。安心しなさい」
「そっか」
早口で、棒読みの状態で麦野は淡々と言い放つとすぐに下を向いて携帯をいじり始める。
浜面はその素振りがちょっとだけ気に入らなかったが仕事を終えたばかりの麦野に何かを言おうとする気はわかなかった。
浜面は運転しつつ肩をそっとなでおろす。
その素振りは麦野をイライラさせる。彼女は浜面に話しかける。
「何よ…浜面。滝壺が無事で安心してるの?」
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